top of page

 京都市の北部、左京区の山奥に小さな集落があります。関西地方を中心に猛威を振るった台風21号で数えきれない量の倒木が発生し、集落に通じる全ての陸路が通れなくなりました。倒木により電柱は倒れ、電波も遮断され、陸の孤島となってしまいました。
そんな状況にもかかわらず、集落の住民と家屋は奇跡的にほぼ無傷でした。ある一箇所を除いては。。。
 その一箇所というのは、地元住民に「お宮さん」といって親しまれている日吉神社 (三輪神社)。境内の巨木がバタバタと倒れ、お社も押し潰されました。
実際にその惨状を目にすると、集落が大きな被害を受けなかったことが不自然とも言えるほどでした。
「きっとお宮さんが集落の被害を一手に引き受けてくださった」。
そう言って微笑む住民の姿に、「お宮さん」の存在の大きさを感じました。

 私たちはこの集落、京都市左京区花背別所町にあった京都市立別所小学校 (現在は統合されて廃校) の卒業生有志です。古くから別所町の住民に親しまれ、心の拠り所となってきたお宮さんをなんとか再建したいという想いで「別所のお宮さん再建プロジェクト」を立ち上げました。

bottom of page